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2025.09.26
団地にお住まいの方向け バリアフリーリフォームの基本

団地にお住まいの高齢者にとって、玄関や廊下の段差、浴室やトイレでの動作は思わぬ転倒やけがにつながりやすいポイントです。
今回は、このようなご不安を解消するために有効な手すりの設置や段差解消といったバリアフリーリフォームについて、団地でも取り入れやすい基本的な工事内容や費用の目安をご紹介します。

高齢者が安心して団地で暮らすためのリフォームとは

高齢になると、ちょっとした段差や移動の不便が大きなリスクにつながります。
特に団地では、建築当時の設計が今の生活様式に合っていないことが多く、玄関の上がり框や廊下・浴室の段差が現在の規格と比べ大きい(高さがある)のが特徴

そのため、「安心して暮らす」ためには、転倒を防ぎ、体への負担を減らすためのリフォームが大変重要になります。

例えば、玄関や廊下に手すりを取り付ける、浴室やトイレの出入り口の段差を解消する、滑りにくい床材へ変更するなどですが、このような工事は大規模な工事を伴わず、団地の専有部分だけで対応できるため取り入れやすいのが特徴です。

日常の動作をサポートする小さな工夫が、将来にわたって安心できる住まいづくりへとつながりますのでぜひ取り入れてみてください。

手すり・段差解消 代表的なバリアフリー工事のポイント

バリアフリー工事と聞くと大掛かりなものを想像しがちですが、団地で取り入れやすいのは、“日常の動作を支える小規模な工事”です。なかでも代表的なのが「手すりの設置」と「段差解消」です。

■手すり
玄関の上がり框や廊下、トイレ、浴室など、立ち座りや移動の動作が多い場所にあると安心感が大きく変わります。握りやすい形状や高さに合わせて設置することがポイントで、体への負担軽減と転倒予防につながります。

■段差解消
玄関や水回りの出入口など、小さな段差でもつまずきやすいため、スロープや内装工事で床の高さをそろえることで安全に移動できるようになります。床材を滑りにくい素材に変更する工夫もさらに安全性を高めます。

手すり・段差解消は、いずれも自室内(専有部)で施工でき、短期間で工事が完了するのが大きなポイント。
まずは生活の中で「不便を感じる場所」から、無理のない範囲で改善・改修を進めていきましょう。

団地リフォームならではの注意点と費用の目安

団地でバリアフリー工事を行う際には、マンションと同じように、一般住宅(戸建て)とは異なる注意点があります。

<気を付けたいポイント>
まず、玄関ドアや共用廊下など「共用部分」は勝手に改修できません。手すりの設置や段差解消は、あくまで自室内(専有部)の範囲で行う必要があります。
また、築年数の古い団地では床や壁の構造が現在と異なる場合があり、特に水回りは配管の位置や勾配に制約があるため、設計段階で施工業者にしっかり相談することが大切です。

<費用目安>
気になる費用の目安としては、手すり設置が10万円前後、段差解消は10万円~50万円ほどが一般的。内容や工事規模によって変動しますが、介護保険の適用や補助金の利用で自己負担を抑えて施工できる場合もあります。

まとめ

高齢の方が安心して団地で暮らしていくためには、手すりの設置や段差解消といった小さな工事から始めることがおすすめ。
共用部分の制約や構造上の注意点はありますが、専有部の範囲で工夫すれば、暮らしやすさは格段に向上します。

費用も比較的取り入れやすく、介護保険や補助金を活用できれば費用の負担を抑えることも可能です。
「将来に備えて安全な住まいにしたい」とお考えの方は、ぜひホームプラスまでお気軽にご相談ください。