コラム

築40年以上の団地にお住まいの方から多く聞かれるのが、「冬の寒さがつらい」「結露によるカビがすごい」「浴室が寒くてヒートショックが心配」といったお悩みです。
古い建物は、当時の建築基準では断熱性能が不十分なことも多く、“寒さ”を原因としたさまざまなトラブルが起こりがちです。
そんな団地の寒さ対策に有効なのが「断熱リフォーム」。今回は、その効果やメリット、具体的な工事内容についてご紹介します。
なぜ寒い?築40年超の団地に多い断熱性の課題
築40年を超える団地では、当時の建築基準や設備の影響により、断熱性能が不十分なケースが多く見られます。
特にコンクリート造の建物は外気温の影響を受けやすく、冬場は室内が冷え込みがちです。
加えて、単板ガラスの窓や隙間の多いサッシは熱の出入りが大きく、室内外の温度差によって結露やカビを招く原因にもなります。
さらに、浴室やトイレなどの水まわりが北側にあることが多く、もともと気温が低いことで室内との寒暖差が大きくヒートショックのリスクが高まることも。
こうした構造的な要因が、築古団地の「寒さ」の根本的な原因でもあり、快適に住み続ける場合には対処が必要になってきます。
断熱リフォームで快適な暮らしへ|主な工事内容と効果
今回ご紹介する断熱リフォームは、築古団地の寒さや結露といった悩みを根本から解決する有効な手段です。
代表的な工事のひとつに、既存の窓の内側にもう一枚窓を設置する「内窓(二重窓)」があります。これにより熱の逃げを大幅に抑え、結露の発生も減らせるのが大きな特徴です。
また、壁や天井の内側に断熱材を施工する工事も効果的が高く、室内の温度を安定させることができますので、これらの工事を組み合わせることで、より高い断熱効果が生まれます。
断熱性能が向上すると、暖房の効きが良くなって光熱費の節約にもつながりますし、室内の温度差が小さくなることでヒートショックのリスクも軽減され、快適で安全に過ごせるようになります。
施工前に知っておきたいポイントと注意点
断熱リフォームを検討する際は、まず団地の管理規約をしっかり確認しましょう。窓サッシや外壁は共用部分に該当することが多く、勝手な改修が制限されている場合があります。そのため、内窓設置など専有部分に限った工事計画が基本となります。
また、断熱工事は使用する工法や資材の選定、そして施工の正確さが仕上がりを左右します。経験豊富な業者に相談し、団地の構造や状態に合った最適な方法を提案してもらうことが大切です。これにより、断熱性能だけでなく、防音性や気密性の向上も期待できます。
さらに、省エネ性能を高める断熱リフォームには、自治体や国の補助金制度を活用できることもあります。補助金の申請条件や受付期間は限られているため、事前に情報を集め、タイミングよく申請できるよう準備しておくと安心です。
このようなポイントを押さえながら、快適で満足度の高い断熱リフォームを進めましょう。
まとめ
築40年以上の団地も、断熱リフォームによってグンっと快適になります。寒さや結露の悩みを解消し、ご家族みなさまが安心して過ごせる住まいにしてみませんか?
ホームプラスでは、お客様の暮らしに寄り添った最適なリフォームプランをご提案しています。まずはお気軽にお問い合わせください。