コラム

築30年以上のマンションでも、リノベーションによって今の暮らしに合った快適な空間をつくることは可能です。中でも毎日使うキッチンは、機能性とデザイン性のバランスが重要なリノベーションポイント。
しかし、築古物件ならではの設備の老朽化や構造上の制限により、思い通りにいかないケースも少なくありません。
この記事では、築古マンションのキッチンリノベーションで気をつけたい注意点と、その対策としてのおすすめプランをご紹介します。
築古物件ならではの“見えない部分”に注意
キッチンのリノベーションというと、見た目のデザインやレイアウトの変更に意識が向きやすいですが、築30年以上のマンションでは、それだけでは済まないのが実情です。
特に注意したいのが、給排水管やガス管といったインフラ部分。長年使われてきた設備は、表から見えなくても劣化が進んでいることが多く、放置すると水漏れや詰まりなどのトラブルにつながることもあります。
さらに、古い物件では電気容量が不足していて、IHコンロや食洗機など最新機器を導入できないケースも。
せっかくのリノベーションでも、使いたい設備が使えなければ意味がありません。築古マンションならではの“見えないリスク”を見落とさないことが、安心して長く使えるキッチンづくりの第一歩です。
キッチンの位置変更(間取変更)が難しい場合もある
キッチンリノベーションでは、「壁付けから対面式にしたい」「広々としたL字型に変えたい」など、間取りを大きく変えることを希望される方も多いでしょう。しかし、築古マンションではそうした希望がすんなり叶わないこともあります。
というのも、古い物件には構造的な制約が多く、間仕切り壁が撤去できなかったり、排水管の勾配の関係でキッチンを移動できる範囲が限られていたりするからです。
また、ラーメン構造や壁式構造といった建築方式によっては、想定していた間取り変更そのものが難しい場合も。
こうした制限がある中でも、使いやすさや見た目を工夫することで満足度の高いキッチンリノベーションは可能です。物件ごとの条件をしっかりと把握し、現実的なプランニングを目指しましょう
管理規約や工事ルールの確認も忘れずに
キッチンのリノベーションを進める際に意外と見落としがちなのが、マンションごとの「管理規約」や「工事に関するルール」の存在です。キッチンのリノベーションを進める際に意外と見落としがちなのが、マンションごとの「管理規約」や「工事に関するルール」の存在です。
特に築古マンションでは、共用部や配管の扱い、工事可能な時間帯、使用できる材料などに独自の制限が設けられていることが多く、知らずに進めてしまうとトラブルの原因になります。
たとえば、床下を通る排水管の位置を変えられなかったり、防音対策として使用できる床材に制限があったりと、計画通りに工事が進まないケースも。
また、管理組合への工事申請や事前承認が必要な場合もあり、確認に時間がかかることも想定しておくべきです。
リノベーションは自由度が高い一方で、共同住宅ならではのルールも多く存在します。
スムーズに理想のリノベーションを進めるためには、事前の情報収集と管理組合とのやり取りをしっかり行うこともポイントですね。
まとめ
築古マンションのキッチンリノベーションは、見えない設備の劣化や構造上の制約、管理規約など独自の課題が多いのが特徴です。
だからこそ、事前のチェックと専門家の相談が欠かせません。安心して快適なキッチンを手に入れるために、信頼できるリフォーム会社に相談しながら、納得のいくプランを進めましょう。
ホームプラスでは、おしゃれで使いやすいキッチンづくりを全力でサポートします。お気軽にお問合せください。