コラム
冬になると、リビングや寝室は暖かいのに、洗面所やトイレだけがひんやりしてつらいと感じる方は多く、特に朝の身支度や寝る前など、急な温度差が体の負担になることも。
こうした寒さの原因は、単に“暖房がない”という理由だけではなく、部屋の位置や断熱性能、床や壁の構造など、住まいの造りに関係しているケースが多くみられます。
今回のコラムでは、冬に洗面所やトイレが寒くなりやすい理由を整理したうえで、内装リフォームによって改善できる具体的な対策を分かりやすく解説していきたいと思います。
洗面所・トイレが寒くなりやすい理由
冬に洗面所やトイレが寒く感じやすいのは、暖房が設置されていないことだけが原因ではなく、住まいの中での配置や構造によって、寒さを感じやすい条件が重なっているケースが多く見られます。
■北側に配置されやすい間取りの影響
洗面所や浴室、トイレは、間取りの都合上、家の北側や外壁に面した位置に配置されることが多い空間です。
北側は日当たりが少なく外気の影響を受けやすいため、室温が上がらずひんやりと感じやすく、マンションや団地でも、水まわりが北側に集約されている例は少なくありません。
■断熱不足によって起こる床・壁からの冷え
洗面所やトイレは、リビングや寝室と比べて、床や壁の断熱が最低限に抑えられている場合があります。
見た目では分かりにくいものの、特に築年数の経った住まいでは、断熱材の有無や厚みの差が、冬場の体感温度に影響する要因の一つ。
断熱が不十分な状態では、空気の冷たさだけでなく、床や外壁から冷えが伝わりやすくなり、足元を中心に寒さを感じやすいことが、洗面所やトイレ特有の寒さにつながっています。
このように洗面所やトイレの寒さは、暖房がないことだけでなく、配置や断熱、構造が重なって生じているケースが多いといえます。
寒さの原因は床・壁・天井にある
洗面所やトイレの寒さ対策には、床・壁・天井といった構造部分にも目を向ける必要があります。
■床下から伝わる冷えの影響
洗面所やトイレでは、床下の断熱が十分でないケースも多く、冬場は足元から冷えを感じやすくなります。
特にマンションや団地では、コンクリートスラブの上に直接仕上げ材が施工されていることもあり、床そのものが冷たく感じられる要因の一つ。
スリッパを履いても冷えが伝わる場合、床下からの冷気の影響が大きい可能性があります。
■外壁に面した壁の冷え
洗面所やトイレは外壁に面していることが多く、壁を通して外気の影響を受けやすい傾向があります。
断熱が不足している場合、壁の表面温度が下がり、室内の空気も冷やされやすくなるため、部屋全体がひんやりと感じられやすくなります。
■天井裏や配管まわりからの冷気
もう一つ見落とされやすいのが、天井裏や配管まわりからの冷気です。
洗面所やトイレは給排水管が集中する場所でもあり、天井や配管まわりの断熱が不十分な場合にはこの部分から冷気が入り込むことで冷えを感じやすくなり、より一層寒さを感じることに。
内装リフォームでできる寒さ対策のポイント
目次1~2でお伝えしたように、洗面所やトイレの寒さは、配置や断熱、床・壁・天井といった構造的な要素がいくつも合わさって起こるケースが多く見られるため、暖房を追加するだけでなく、内装リフォームを通して「どこから冷えているのか」を改善することが、「寒い洗面所」「寒いトイレ」を脱却する近道です。
■壁・床への断熱材追加
洗面所やトイレのリフォームでは、壁や床を解体するタイミングで断熱材を入れられる点が大きなポイント。
外壁に面した壁や床下に断熱材を加えることで、外の冷えが伝わりにくくなり、足元のひんやり感がやわらぎやすくなります。
■内窓(二重窓)による冷気対策
窓がある場合、「内窓」の設置もおすすめです。
既存の窓の内側にもう一枚窓をつけることで、冷たい空気が入りにくくなり、寒さや結露の軽減にもつながります。
■床材・下地の見直し
断熱材を組み込むことで、コンクリートからの冷えを抑えやすくなるため、床の冷えが気になる場合は、仕上げ材だけでなく下地まで見直すことも大切です。
寒さ対策リフォームで失敗しないために
洗面所やトイレの寒さ対策を考える際、「とりあえず何か対策をしたい」と部分的な工事を検討される方も少なくありません。
ただ、寒さの原因は一つではなく、いろいろな問題が重なっているケースが多いため、全体を見ながら考えることが大切になります。
■部分的な対策だけで終わらせない
たとえば、「床材だけを替える」「窓だけ対策する」といった方法では、思ったほど改善を感じられない場合もあります。
「どこから冷えているのか」を整理したうえで、必要な部分を組み合わせて対策することで、体感温度の変化を感じやすくなります。
■リフォームのタイミングを活かす
寒さ対策としては断熱工事が主な工事となるため、家全体のリフォームや洗面台の交換・トイレリフォームなど、内装工事とあわせて行うことで最も効率よく進められます。
後から追加工事をするよりも、コストや工期の面でも負担を抑えやすくなりますので、設備を一新するタイミングでの工事を検討しておきましょう。
まとめ
洗面所やトイレの寒さは、暖房を置くだけでは解消しにくく、部屋の配置や断熱、床・壁・天井といった住まいのつくりが大きく関係しています。
毎年同じように寒さを感じているようであれば、その場しのぎの対策ではなく、「なぜ寒いのか」を根本的に見直す工事が快適に暮らすためには大切。
壁や床の断熱、内窓の設置といった内装リフォームで冬でも使いやすい空間へ整えていくことができます。
洗面所・トイレの寒さでお悩みの方は、住まいに合わせた提案ができるホームプラスへ、ぜひお気軽にご相談ください。






