コラム

築古マンションに多い、全室和室の間取り。今回の記事では、最近多い「和室を洋室に変えるリフォーム」について、人気の理由から、工事内容ごとの費用目安と、築古物件ならではの注意しておきたい点をご紹介します。
和室を洋室にリフォームしたい人が増えている理由とは?
昔のマンションには当たり前のように和室がありましたが、今は「ちょっと使いにくい」と感じている人が多いようです。
たとえば畳の部屋だと、ベッドやソファを置くとデザイン的にしっくりこなかったり、家具の脚の跡が残ってしまうのも気になります。
そこで畳をフローリングの床に変えることで、レイアウトも楽になり、また、床用お掃除シートも使えるようになり、お掃除やお手入れの手間もぐっと減ることで、生活がしやすくなるのです。
子ども部屋として使いたいときも、洋室なら机や本棚を置きやすく、成長に合わせて模様替えしやすいという声がありますし、最近は在宅ワークで長時間デスクに向かう方も増えており、畳だと椅子に座っての動作がしづらいという理由でリフォームする方も少なくありません。
このようなちょっとした不便を解消し、暮らしやすくするために、和室を洋室に変えるリフォームを選ぶ人が増えているのです。
工事内容ごとの費用相場とスケジュール感
和室を洋室にリフォームする際の費用は、工事の内容や仕様(素材、材質)などによって大きく変わります。主な工事項目と6~8畳あたりの目安は次のとおりです。
■床工事
畳 → フローリング:10~35万円
畳 → クッションフロア:8~20万円
■壁・天井の貼り替え:10~20万円
■ふすまを洋風建具に交換:5~30万円
■収納改修(押し入れ → クローゼット):8~20万円
床の変更だけなら比較的短期間で終わりますが、壁や収納まで併せて改修する場合、費用も工期も増えていきます。築古マンションの場合、下地の補修や断熱材の追加が必要になるケースもあり、思った以上に日数がかかることもあるため注意が必要です。
<総額費用目安>
このような工事内容をすべて含めると、工事総額は30万~80万円程度が一般的な目安になります。どこまで工事を行うか、リフォーム後の生活をイメージしながら考えていきましょう。
築古マンションならではのリスクと事前対策
築年数の経過したマンションをリフォームする際に気をつけたいのは、「想定外の追加工事」が発生しやすい点です。
例えば、「畳をはがしてみたら下地が傷んでいた」「配管の老朽化が見つかった」「断熱材が十分に入っていなかった」…といったケースが考えられます。
この場合、補修や入れ替えをしなければならないケースもあり、その場合は費用が増えると同時に工期も延びてしまいます。
また、建物の構造上、間取りの変更に制限があることもあります。
特に、壁や柱は構造上取り壊すことができない箇所もあり、「押し入れを解体して部屋を広くしたい」と思っても対応できない場合もあります。
事前にできる対策としては、現地調査で床下や壁の状態をしっかり確認してもらうこと、見積りの段階で追加工事の可能性と費用の目安についても説明してもらい、確認しておくと安心です。
まとめ
和室から洋室へのリフォームは、築古マンション特有の注意点もありますが、お部屋の雰囲気だけでなく暮らしやすさが大きく変わってきます。
ホームプラスでは、丁寧に現地確認を行い、追加工事の可能性もしっかりと調査したうえでプランをご提案いたします。安心してご相談ください。