コラム
団地リフォームを検討される方からは、「築年数が古いけれどどこまで直せるのか」「間取りは変更できるのか」「配管や設備は交換できるのか」といった声が度々寄せられます。
団地はマンションと同じ集合住宅でも、構造や床下空間、設備容量などの条件によってリフォームの自由度が左右されるのが特徴です。
事前確認が不十分なまま計画を進めると、想定外の追加費用や内容変更につながることもあるため、本記事では、実際の相談で多い悩みをもとに、検討前に押さえておきたい注意点を整理してご紹介します。
団地特有の条件を理解し、後悔のないリフォーム計画につなげるための基礎知識として、ぜひ参考にしてください。
築年数が古い団地はどこまでリフォームできる?
団地リフォームの相談で最も多いのが、「築年数が古いけれど本当に直せるのか」という不安です。
昭和40年代〜50年代に建てられた団地も多く、見た目の古さだけで判断すると大がかりな工事が必要に感じられるかもしれません。
ただし、重要なのは築年数そのものよりも「建物の構造」と「専有部分・共用部分の区分」です。
団地は鉄筋コンクリート造が多く、躯体自体はしっかりしているケースも少なくありません。内装や設備を刷新することで、暮らしやすさを大きく改善できる可能性があります。
一方で、窓サッシや玄関ドア、外壁、バルコニーなどは共用部分にあたることが多く、個人の判断で変更できない場合があります。
給排水管についても、専有部分内だけ交換できるのか、縦管まで関わるのかによって工事内容は変わります。
また、築年数の古い団地では断熱性能や遮音性能が現在の基準と異なることもあります。
見た目の改修だけでなく、住み心地の向上まで視野に入れるかどうかも計画段階で整理しておきたいポイントです。
「古い=できない」と決めつけるのではなく、どこが変更可能で、どこに制約があるのかを確認すること。
それが団地リフォームを前向きに進める第一歩になります。
間取り変更は自由?構造と配管位置がカギ
団地リフォームを検討する際、「間取りはどこまで変えられるのか」という疑問は必ずと言っていいほど挙がります。
広いLDKにしたい、和室をなくしたい、水回りを使いやすい位置へ移動したい。こうした希望は多いものの、すべてが自由にできるとは限りません。
まず確認したいのが、壁の種類です。
団地は鉄筋コンクリート造が主流で、建物を支える“構造壁”が室内に入っているケースがあります。
この構造壁は撤去できないため、間取り変更の可否は壁の位置によって大きく左右されます。
一方、間仕切り壁であれば比較的柔軟に変更できる可能性がありますので、業者に確認するとよいでしょう。
次に重要なのが、水回りの位置です。
キッチンや浴室、トイレは給排水管の勾配や配管経路が大きくかかわります。
団地は特に床下空間が限られていることが多く、水まわりを大きく移動することが難しい場合もあります。
無理に動かそうとすると床を大きく上げる必要が生じ、天井高が低くなってしまうこともあるため注意が必要です。
つまり、間取り変更の自由度は「構造」と「配管」によって決まるといえます。
希望を形にするためには、図面確認と現地調査を踏まえた現実的な計画づくりが欠かせず、建物の構造や条件を整理しながら「何ができるか」という視点で検討していくことが成功のポイントです。
落としがちな設備容量と追加費用の注意点
団地リフォームでは、間取りや内装に目が向きがちですが、実は見落とされやすいのが「設備容量」と「配管の状態」です。
特に築年数の古い団地では、当時の生活様式を前提に設計されているため、現在の家電使用量に対して電気容量が不足しているケースもあります。
エアコンやIHクッキングヒーター、食洗機などを同時に使うとブレーカーが落ちやすくなる可能性があり、事前の確認が欠かせません。
また、給排水管やガス管の老朽化も重要なポイントです。
専有部分内の配管は更新できる場合が多いものの、共用の縦管が関係する場合は工事範囲が限定されることがあります。
見た目はきれいに仕上がっても、内部の設備が古いままでは将来的なトラブルにつながるおそれもあります。
さらに、解体後に判明する下地の劣化や配管位置の問題によって、当初の見積りから追加費用が発生することも珍しくありません。
団地特有の構造を踏まえ、余裕を持った予算計画を立てておくことと、そのリスクについてもある程度業者から話を聞いておくと安心です。
まとめ
「どこまで変えられるのか。」
「気をつけるべき点は何か。」
「自分たちの暮らしで本当に優先したいことは何か。」
この整理ができているだけで、リフォームの満足度は大きく変わります。
団地リフォームの相談で多い悩みも、条件を正しく把握しながら一つずつ整理していけば、決して難しい問題ではありません。
大切なのは、団地ならではの特徴を踏まえたうえで計画を立てることです。
ホームプラスでは、図面だけでなく、実際に状況を確認しながら、「できること」と「注意が必要なこと」を丁寧にお伝えしています。
まだ具体的な工事内容が決まっていなくても、まずは不安や疑問を整理するところから、一緒に考えていきましょう。
後悔のない団地リフォームに向けて、ぜひホームプラスへご相談ください。





